子宮脱とは?
ロルフコンセプトウィメンズの星です。
産後に
「お腹が下に下がってる感じがする」
「お腹が重たい」
「膣付近に球のようなものが挟まっている気がする」
こんな症状に悩まされていませんか?
そんな方は「子宮脱」の可能性やリスクがあります。
今回は「子宮脱」について説明させていただきます。
「子宮脱」とはその名前の通り、下のイラストのように子宮が骨盤内から外に出てしまうことです。
目次
症状は?
子宮脱といっても、程度が様々です。
医療現場では子宮の下がり具合を4段階で評価されます。
軽度の子宮脱(膣口よりも1㎝よりも上方に位置している場合)では症状が無い方も多いようですが、症状を感じ不快に感じる方もいます。
中等度(部分的に脱している)~重度(完全脱)では一般的に以下の様な症状があります。
- 膣が膨隆あるいは突出した感覚
- 膣の圧迫感、重だるさ
- 膣からの膨らみが見える、触れる
- 尿漏れ
- 頻尿
- 尿意の切迫感
- 残尿感
- 尿の出が悪い、勢いが悪い
- 姿勢を変えないと尿が出ない
- おならが我慢できない、便失禁
- 残便感
- 排便時にいきむ必要がある
- 排便時指で陰部を押す必要がある
- 性交時に痛みがある
等こういった症状があるようです。
どうして起こるのか?
子宮脱やその他の骨盤臓器脱の原因は、骨盤底筋群の機能低下だと言われています。
骨盤底筋群とは、骨盤の底辺に位置している筋肉の集まりで、骨盤内臓器の支持に関与しています。
実際にはこれらの筋肉群のみならず、その周囲にある筋膜や靭帯も骨盤内臓器の支持に大きく関わっています。また子宮自体をロープで骨盤にくくるように固定している靭帯もあります。これら全てが影響しあって骨盤内臓器が骨盤外に脱出しないように支えています。
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子宮・膣の支持機構
子宮脱の最大の原因は経腟分娩と言われています。
経腟分娩を経験した女性の役50%に子宮脱等の骨盤臓器脱があり、発症リスクは未産婦に比較して2回の経産婦で8.4倍、4回以上の経産婦で10.9倍です。
しかし未産婦でも骨盤臓器脱を生じないわけではなく、未産婦の20%が骨盤臓器脱を有しているとの報告があります。
治療法は?
今まで子宮脱やその他の骨盤臓器脱は、それ自体が命に関わるものでないことから、軽視されがちでした。しかし子宮脱による症状は女性の日常生活に大きく影響を与えます。近年では保存療法から手術療法まで、子宮脱の程度によってさまざまな治療方法があります。
保存療法
- 骨盤底筋トレーニングを中心としたリハビリ
- リングペッサリーによる整復
- サポート下着による陰部支持
- 生活指導
- 薬物療法
手術療法
- TVM手術
- TFS手術
- 腹腔鏡下仙骨膣固定術 など
ロルフコンセプトウィメンズでは、「子宮脱」を予防するためのからだ作りをお手伝いしています。
上記のような症状がないものの、「お腹周りが重たい」「腹部が下に下がっている」など気になる方は早めのコンディショニングをお勧めいたします。
まずは骨盤底筋のセルフチェックをしてみてくださいね!!
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