5回 産後の女性にアプローチをする際に気をつけていること
産後の女性にアプローチする際に気をつけていること
このポッドキャストでは、ウィメンズヘルス分野で活動している私の経験や想いをシェアしていく場です。同じ活動をしているセラピストさんや、これからウィメンズヘルス分野での活動を考えている方の、ちょっとしたヒントになれば幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
毎日暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
日中は、熱中症警戒アラートも出ているということもあり、ほぼ室内で過ごすことが多くなっています。今オリンピック・パラリンピックの開催期間のため、おうち時間が多少充実している方が多いのではないかなぁとも思いますがどうでしょうかね?
我が家も、日中は仕事があったり、仕事が無い日も室内で過ごすことが多く、夕方の涼しい時間になったら子どもと公園に散歩に出かけたりしています。
今新型コロナウイルスの感染が拡大しています。本当だったら子供たちにとっては楽しみであり、大切な思い出が残る夏休み、たくさん遊びに連れていきたいですよね。ですがそれが叶わないのはとても残念ですよね。
暑い日々もそうですが、新型コロナウイルスが早く終息することを願うばかりです。
それでは今日のトピックスにうつりたいと思います。
今日のトピックス
今日のトピックスは…
「産後の女性にアプローチする際に気を付けていること」
私のスタジオには産後の女性が多く来店してくださっています。
だいたい産後2か月~1年以内のママさんたちが多いのですが、その方々に関わるにあたり気を付けている点がいくつかありますので、それについて少しお話をしていこうと思います。
私は元々リハビリのセラピストであったわけですが、リハビリのセラピストにおいて非常に大切な能力だなと思っていることに「想像力」があります。想像する力のあるセラピストは一流だなぁ!と思っています。
何を想像するの?そう思った方も多いと思いますが、リハビリの中で大切になってくることは「クライアントの生活を想像する」ことだと思います。
例えば、脳梗塞を患って歩行が困難であったところから、何とかリハビリを頑張って杖+装具をつけての歩行を獲得した患者様がいるとします。
自宅に退院することを目標にしてきたので、何とか病院内での歩行を獲得できたので退院できるだろう!一見するとそのように思うかもしれません。
しかし、ここで考えることを止めてしまうセラピストは一流とは呼べないと思っています。
入院中から自宅での生活を想像して、転倒するリスクはないか?本人の生活の質をさらに高めるためには何が必要なのか?を想像し、考えつづけることのできるセラピストが一流なのではないかと思っています。
例えばこの方の場合、杖と装具で歩行が出来たからと言って、自宅内での歩行が上手くできるのか?
または、料理などの家事をすることがこの方の役割であり、それをこなしたときに生活の質がたかまり、生きがいに繋がるのではないか?それをこなすためには何が必要か?
とにかくリハビリのセラピストはクライアントさんの生活をあらゆる方向から想像をします。
これは病院でのリハビリに限ったことではなく、産後の女性に対する介入の時でも同じことだと思っています。
例えば…
来店された産後の女性は、基本的には寝不足であるだろうなーという想像をしています。
夜に赤ちゃんが起きて、授乳をしているだろうな。それも1回や2回とは限らない。
そう考えると、私が求められていることってガツガツとした筋力トレーニングなんかよりもリラックスできるマッサージであったりちょっとした気分転換になるエクササイズを提供することになると思っています。
または…
日中赤ちゃんとずっと向き合っていて、ほとんど他の人と会話をすることないママも多いと思います。そういった場合は、お客様の方から沢山お話をしてくださいますが、できる限りお客様が日頃溜めているものを吐き出せるような傾聴の仕方をするようにしています。
このようにお客様が今意識的にもそうですが、無意識的にも持っている感情や状況をできるだけ想像して、察知して、それに対する対応をするように心がけています。
体のことに関しても…
実際にお客様の体を見て、触らせていただくと…「日頃どのような姿勢で生活をしているのか」「授乳はどのような姿勢で行っているか」「赤ちゃんはどのように抱っこをしているのか」「自宅内でも抱っこ紐を結構つかっているのでは?」「夜間授乳の仕方は?」
など想像することが結構あります。
組織が硬くなっている部分をみつけると、「普段このような姿勢で抱っこしていることが多いのでは?」と思い、お客様に聞くと当たっているなんてこともよくあります。
私たちセラピストはベットに横になっているクライアント、スタジオにいるクライアントしか見ることができません。沢山の時間の中の一瞬しかみることができません。クライアントの痛みやトラブルの原因は生活の中にあります。なのでその施術中の少ない時間の中で最大限に想像して、原因を見つけ出してあげなくてはいけません。
非常に難しいのですが、これが出来るセラピストが一流であり、私が産後の女性に関わるにあたって一番大切にしていることです。
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