理学療法士から産後の骨盤・ボディケアを受けるメリットは?
最近、産後は骨盤のケアを受ける!というのが当たり前になりつつあるようで、どこの整体がよいか探しているママたちが多いと思います。
また妊娠中から産後の骨盤ケアができる整体を探している方もいると思います。
そしていざ産後に通う整体を探してみると、沢山あってどこが良いのか迷われるのではないでしょうか?
そこで今回は特に理学療法士から受ける産後の骨盤ケアのメリットについてお話したいと思います。
今理学療法士が産後ケアに携わる場面が増えてきています。 産後の骨盤ケア選びの参考になれば幸いです。
目次
産後の骨盤・ボディケアを提供している職種は?
産後の骨盤ケアをやっている整体院やサロンを探す際、皆様は何をポイントにして選んでいますか?
自宅から近い場所にあるか?
お店の雰囲気はどうか?
実績はあるの?人気あるの?
などなど調べると思います。
皆様のポイントの中には、どのような職種の人がやっているのか?ということも気になるところだと思います。
産後の骨盤・ボディケアを提供している職種は主に…
- 柔道整復師
- 鍼灸師
- マッサージ師
- 理学療法士
- 作業療法士
- 助産師
- 看護師
などの国家資格を有した職種の方が行っています。
その他にも最近は
- 整体師
- ヨガインストラクター
- ピラティスインストラクター
- パーソナルトレーナー
- マッサージセラピスト
などの民間資格を持ったインストラクターやセラピストが産後の女性に対して、マッサージなどの徒手的な骨盤ケアを行うこともあります。
国家資格を持ったセラピストと民間資格を持ったセラピストで違いはあるものの、どちらが良いと一概に言えるものでもなく、ご自身に合ったものを選ぶことが大切だと思います。
その中でも理学療法士が産後の骨盤・ボディケアを行うとどのようなメリットがあるのか?お話していこうと思います。
そもそも理学療法士とはどんな資格でどんな仕事なのか?
理学療法士とは簡単に言うと、リハビリの先生です。
主に病院やクリニックの医療機関や老人保健施設や訪問リハビリなどの介護施設内で働いています。
理学療法士になるには、3〜4年間養成校に通って、リハビリに関わる知識(運動学、解剖学、生理学など)を学びます。
理学療法士の強みといえば、運動学になります。
姿勢や動作を分析することが仕事の大半になるので、クライアントさんの姿勢や動きがどうか?痛みやトラブルを起こす原因となっているのか?など、姿勢や動作のアプローチや指導が得意です。
理学療法士は以下のようなリハビリを行います。
- 脳梗塞や脳出血などの患者さんのリハビリ
- 骨折後のリハビリ
- 変形性関節症や腰痛症、肩関節疾患などのリハビリ
- 心臓疾患の方のリハビリ
- 呼吸器疾患の方のリハビリ
- 難病の方のリハビリ
- 癌疾患の方のリハビリ
- 小児疾患のリハビリ
- 介護保険サービスを利用している方へのリハビリなど
理学療法士が関わる方々は本当に多岐にわたります。
しかし基本的に理学療法士が関われる方は、いわゆる「患者さん」と呼ばれる様な方々です。
つまりどこかしらに障害があり、生活に不自由を感じている方になってきます。
では妊娠中や産後の女性に対してのリハビリはどうなっているのでしょうか?行えないのでしょうか?
妊娠中や産後の女性はリハビリを受けられるのか?
理学療法士が関われる方は、いわゆる患者さんと呼ばれる、体に障害を持った方になります。
そのため今の医療制度では、理学療法士がマタニティや産後の女性に対してリハビリテーションを提供することは出来ません。
もちろん妊娠中や産後に何かしらのトラブルで、医療的な関わりが継続して必要な場合はリハビリテーションの適用になるかもしれません。
しかし基本的には普通の経過の妊婦さんや産後のママがリハビリテーションを受けることは出来ません。
でもどうでしょう?
妊娠や出産は病気ではありませんが、女性の身体に大きなダメージを与えますよね。
生活が困難になるほど、身体が痛いし、辛いし、動かせなくなりますよね。
実際に私も妊娠・出産を経験して、マタニティや産後の女性にもリハビリテーションが必要!と思いました。
理学療法士が医療保険内でマタニティや産後の女性にリハビリテーションを行うことは原則禁止となっていますが、医療保険外で理学療法士の資格を有したセラピストがママたちに関わることは可能です。
実際に、自身が妊娠・出産を経験して、自分の勉強してきたことを生かして、ママたちのためになりたい!と動き出している理学療法士の資格を持ったセラピストが増えているのが現状あります。
理学療法士から産後の骨盤・ボディケアを受けるメリットは?
では理学療法士の資格を持ったセラピストから産後の骨盤・ボディケアを受けるとどんなメリットがあるのか?お話していきます。
一見、国家資格を持っているセラピストだから万能なのでは!?と思われがちですが、利点もあれば欠点もあります。
メリットは
- 医療的な知識があるため安全
- 身体にかかわる知識があり、根拠のあるアプローチを受けられる
- 理学療法士は姿勢や動作の分析が得意なため、マッサージだけでは終わらず、日頃の姿勢や動作の指導ももらえる
一番は安全であることがメリットになってくると思います。
例えば、中には整体やトレーニングを受けているだけでは良い方向にいかない方もいます。
その場合の線引は理学療法士であれば出来るはずで、クライアントさんが医療機関の受診が適していると思われれば、それを勧めることが出来ます。
また理学療法士は基本的には運動療法を提供する職種であるため、マッサージだけにとどまらず、トレーニングや動作の指導なども行えます。
産後の場合は特に、抱っこや授乳の仕方や姿勢が身体の不調に繋がることが多いので、より良い方法の指導も行えます。
しかし、理学療法士から産後のケアを受けることのデメリットもあります。
それは、癒やしやリラクゼーションを求める場合です。
もちろんマッサージが得意で、リラクゼーションを目的とした施術をする理学療法士の資格を持ったセラピストもいるかもしれません。
しかし基本的に理学療法士は、リラクゼーションを目的としたマッサージはあまり得意ではありません。
それは理学療法士の根本には、クライアントの身体を良くする!という想いがあるからです。
マッサージのようなアプローチをするセラピストもいます。
実際に私も筋膜リリースという、ベッド上で横になって施術するアプローチを行っています。
しかしその目的はリラクゼーションではなく、リハビリです。
産後に癒やしやリラクゼーションを目的としたマッサージを受けたい!って場合は、マッサージセラピストさんや民間資格を持ったセラピストさんにあたってみると良いかもしれませんね!
理学療法士から産後の骨盤・ボディケアを受けるメリットは?│まとめ
理学療法士から産後の骨盤・ボディケアを受けるメリットに関して、理学療法士の仕事についてもお話した上で紹介させていただきました。
- 産後の骨盤・ボディケアを提供するセラピストには国家資格を持っているセラピストと民間資格を持っているセラピストがいる
- 理学療法士から保険診療内でリハビリテーションを受けることはできない
- 理学療法士の資格を持ったセラピストから保険診療外で骨盤・ボディケアを受けることは可能
- 安全で、根拠のあるアプローチ、日頃の姿勢や動作に対しても指導を受けたい方は理学療法士からのケアを受けると良い
- リラクゼーション目的の施術を希望の場合は理学療法士からのケアは不向きかも
最近は各地で理学療法士の資格を持ったセラピストが、マタニティや産後の女性たちを想って活動をしています。
気になった方は、お近くでも活動している理学療法士がいるかもしれませんので探してみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。