子供の整体は必要?生活で注意して見るべきポイント
今回は少しお子様のことについてお話させていただきます。
妊娠中はご自身の体の不調や出産のことに注意を持つことが多いと思いますが、いざお子様が産まれるとお子様の成長や体のことが気になってしまう方が多いのではないでしょうか?
特に幼児~小・中学生になってからは姿勢について気になるお母さま方も多いと思います。
「子供の姿勢が気になる」
「子供が肩・腰が痛いというから心配」
「子供の整体ってどうなの?」
このように不安に感じている方もいらっしゃると思います。
今回は子供の整体の必要性についてお話しつつ、生活でお子様を見てあげるポイントをお話していきます。
目次
子供の整体は必要か?
さっそく子供に整体は必要か?という話になりますが、結論を言うと私の考えとしては
子供に整体は必要ありません!
なぜ子供に整体は必要ないのか?お話していきますね!
子供の体の特徴から考えて
まず整体は様々な手技手法がありますが、基本的に整体は…
硬くなっている部位を柔らかくして
筋肉のアンバランスさや体の使い方を改善していく
ものであります。
私のスタジオでの施術も硬くなっている組織に柔軟性を持たせ
より効率のよい姿勢・より効率のよい動作を獲得することを目指しています。
つまり整体は硬い組織に対してアプローチをしていくものなのですが…
子供は基本的に柔らかいです!
子供は成人と比べて体の組織にはたくさんの水分があります。
そのため硬い部位は出来にくい特性があります。
要するに、体に硬い部位が少ない子供に、硬い部位に柔軟性を持たせる整体は必要ないということになります。
子供の活動の特徴から考えて
筋膜には可塑性という特性があります。
可塑性とは…個体に外から力を加えたときに変形をし、その後力を除いても元に戻らずその形状を維持する性質のこと
を言います。
もう少し生体に近づけて考えてみると…
・いつも重いリュックを背負っていると、肩や背中など負荷がかかっている部分が硬くなる
・いつも片方の脚に体重を乗せて姿勢を保持していると、体重を乗せている側の脚が硬くなる
・スマホを扱うなど、下を向くことが習慣になっていると、首の後ろが硬くなる
などが私たちの身近な体にとって望ましくない可塑性になってきます。
もちろん望ましい可塑性もあるわけですが、それが筋トレやストレッチ、筋膜リリースの効果になります。
生体組織に対する可塑性は、一瞬で起きる変化ではなく、持続的に受けた刺激に対する変化です。
要するに習慣的にその刺激を受けていないと、体が硬くなるなどの可塑性は起こりません。
ここで子供の話に戻りますと…
多くの子供はずっと同じ姿勢でいることは少ないと思います。
むしろじっとしていられない子のほうが多いですからね(;^_^A
活動量も大人と比較しても、比較にならないほど子供は活動しています。
要するに子供は体が硬くなるような可塑的な組織の変化は起きません!
このような理由から基本的に子供に整体は必要ないと考えています。
子供の整体が必要な例
それでも子供の整体を頼りたくなり場面もあると思います。
よくある親御様の相談から一部紹介をしますね!
部活動で腰が痛いと言っているが…整体は必要?
部活動をやっているとのことで、多くは中学生~高校生のお子様を持つお母様から相談を受けます。
しかし今は小学生からスポーツクラブに所属していて熱心に取り組んでいる場合があると思います。
この時まず考えておきたいのが年齢です。
小学生の訴える痛み
小学生が痛みを訴える場合は、
・練習量の問題
・ストレスなど精神的な問題
をまず確認するべきかと思われます。
小学生の体はまだ筋肉量も不十分で、体の組織も柔らかく、骨も成長途中であるため負担を受けやすいです。
小学生のスポーツで一番配慮しなくてはいけないのは練習量になります。
小学生の体に合わない量・内容の運動を行っていると痛みを起こす原因になりかねません。
小学生で継続して痛みを訴える場合は、医療機関を受診して、医師に診てもらうようにしましょう!
またストレスが原因で痛みを訴える場合もあります。
痛みはどんな原因でも、体から出る危険信号です!
気持ちの問題と済ませずに、しっかりと話を聞いてケアしてあげてくださいね!
中学生~高校生の訴える痛み
中学生~高校生になると個人差はあるものの、少しずつ筋肉の量が増え、組織も硬くなり、骨も硬くなります。
外部負荷に対して頑丈になるものの、耐えられる負荷を超えた場合には怪我に繋がることも増えてきます。
中学生~高校生が痛みを訴える場合は、
・練習量の問題
・ストレスなど精神的な問題
にプラスして
・体の使い方や体の柔軟性・筋肉量
なども関わってきます。
中学生~高校生になると一部整体が効果的になってくる場合もあると思いますが
並行して、そのスポーツ特有の体の使い方の練習や日常的な姿勢の見直しも行っていく必要があるかもしれません。
受験生の子供で肩こり・頭痛を訴えるが…整体は必要?
このお悩みを抱えるお母様も結構多いです。
受験勉強を頑張っているがため、下を向いて机に向き合っている時間が長いためが考えられます。
また夜遅くまで勉強をしていたり、日中外に出る時間が少なくなったり、体を動かす時間が減ると、自律神経のバランスも乱れます。自律神経の乱れから痛みを訴える場合もあります。
もちろんストレスなど精神的な問題もあると思います。
整体をすることで休憩できる時間・リラックスできる時間になれば良いと思いますが、
受験生のお子様の場合は、時間も限られていますのでご自宅でリラックスできる時間や事を作ってあげれると良いですね。
できるだけ日光を浴びて、一日に体を動かす時間を少しでも作れると良いですね!
整体より生活に着目して!
ここまでお話してきましたが、基本的には…
子供に整体は必要ありません!
その理由は前述したように
・子供の体は柔らかいから
・子供の体は硬くなりにくいから
からになります。
整体は必要ない!とは思っていますが、日ごろから子供の姿勢や生活スタイルに注目しておいてあげることは大切です。
ここでは特にどのようなことに注目しておくとよいか紹介しますね!
座っているときの姿勢
座っているときの姿勢は大人も子供も共通して大切になってきます。
人間は座っている時間が長く、食事をするとき、作業をするときなど座って行うことが多いですからね!
座っているときの姿勢のポイントは背骨が伸びているかどうかです!
いつも背中が丸まった姿勢で食事をとっていないでしょうか?
足が床につくように椅子の高さを設定したり、足の下に台を置くなどして調整してあげましょう。
またテーブルの高さも重要になってきますので、その子に合わせた椅子・テーブルでの食事ができると良いですね!
絵を描く、本を読むときの姿勢
絵を描いたり、本を読んだり、勉強をしているときの姿勢はどうでしょうか?
手元に顔が近すぎないか?
いつも体が片側に傾いていないか?
気にしてみてくださいね!
この場合、視力の問題、視力の左右バランスなども影響している場合があります。
いずれにしてもこの時期の日常的な不良姿勢は背骨の発達にも影響を与えますので、注意して見てあげてくださいね!
からだを動かしてたくさん遊びましょう!
今までの話から、子供は体が硬くなりにくいことがわかったと思います。
その理由は
・もともと子供の体の組織は柔らかい
・子供は運動量が多く、体の組織を硬くしにくい
ということになります。
そのため子供は体を動かしていれば体は硬くならない!というのが基本です。
しかし最近は、家でゲームをしたり…勉強をしたり…、または猛暑でなかなか外で遊べない状況もあると思います。
お子様が家でゲームや動画鑑賞が増えている場合は、意識して体を動かした遊びを取り入れられると良いですね!
さらに外で遊ぶ時間を作ると、姿勢が良くなるだけでなく、自律神経のバランスも整います。
猛暑の時期でも、時間帯を選んで外で体を動かせるように工夫できると良いですね!
ママから受けるマッサージは別格です!
ここまで基本的に子供に整体は必要ありません!と紹介をしてきました。
しかしママから受けるマッサージは子供に精神的な安心を与えます。
特別なマッサージの手技は必要ありません。
子供とスキンシップをするような感覚でマッサージをしてあげてみてくださいね!
ママも子供もオキシトシンというホルモンの分泌が増え、安心・リラックスに繋がりますよ♡